仕事ができない

学生時代、運送業の会社で仕分けのアルバイトをしていた。
1人でもくもくと作業できる現場は、あまり人との関わりが苦手ではない自分にとってはとてもいい環境だった。
それでも、長く働いていると仲良くなる人もいれば苦手な人もでてくる。
思えば、人嫌いの兆候はその時出ていたのかもしれない。
特定の人間が苦手になり、その人の行動ひとつひとつに対するイライラがつのり、暴言を吐いたりすることが時々あった。きっかけすらもよく覚えていない。
いずれ就職が決まり、アルバイトは辞めることになったが、その時思ったこととしては、1つの組織で3~4年しか続かないのでは?ということだった。

環境の変化はあまり好きな人間ではないが、1つの環境に長くいると自分が適応できない部分に対して嫌悪感を抱いて耐えられなくなる。
ああ、自分は仕事には向いてないんだな、社会人なんて無理なんだな。
そう思った。

うまく猫をかぶれていたのか、運悪く就職できてしまったため、社会人として生活を始めなければならなくなったのであった。